はじめに
睡眠は、学校の授業や部活動、日常の体調に大きく関わっています。夜なかなか眠れない、途中で目が覚める、朝起きても疲れが取れない…そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。実は、眠りの質は寝室の環境や寝る前の習慣を少し変えるだけで、ぐんと良くなることがあります。この記事では、高校生でも今日からできる、快適な睡眠をとるための具体的な方法を紹介します。
快適な室温と湿度でぐっすり眠ろう
まずチェックしたいのが、部屋の温度と湿度です。理想的な室温は、夏で26℃前後、冬は16〜19℃程度。暑すぎたり寒すぎたりすると、眠りが浅くなり、夜中に目が覚めてしまうこともあります。湿度は50〜60%が目安で、低すぎると喉や肌が乾燥し、高すぎるとジメジメして不快になります。エアコンや加湿器、除湿器などを使って、自分がリラックスできる空間に整えてみましょう。
光と音を整えて落ち着く空間に
部屋の明るさや音も、睡眠に大きな影響を与えます。寝る1時間前からは、間接照明やオレンジ系のライトに切り替えて、リラックスしやすい雰囲気にしましょう。蛍光灯のような強い光よりも、LEDなどの柔らかい光がおすすめです。また、外の音が気になる場合は、防音カーテンやホワイトノイズ(環境音)を使って静かな環境をつくると、気持ちが落ち着いて眠りやすくなります。
体に合った寝具で心地よい眠りを
マットレスや枕などの寝具も、睡眠の質に大きく関わります。柔らかすぎたり硬すぎたりするマットレスは、体に負担をかけることがあります。体をしっかり支えてくれるものを選ぶようにしましょう。枕の高さや硬さも重要で、自分に合ったものを使えば首や肩の負担が減ります。さらに、季節に合わせて通気性や保温性の良い素材のシーツや布団カバーを選ぶことで、より快適な睡眠につながります。
スマホは寝る30分前にオフにしよう
スマートフォンやタブレットは、寝る直前まで使うと眠りの妨げになります。画面から出るブルーライトが脳を刺激し、眠気を遠ざけてしまうのです。寝る30分前からはスマホを手放して、本を読んだり、ストレッチをしたりする時間に切り替えてみましょう。また、クラシック音楽や自然音などのリラックスできる音楽を静かに流すのもおすすめです。毎日の習慣にすることで、自然と体が眠る準備をするようになります。
アロマやハーブティーでリラックス
香りにはリラックス効果があり、良い眠りをサポートしてくれます。ラベンダーやカモミールの香りは特におすすめで、アロマディフューザーや枕用スプレーで部屋に香りを広げると、気持ちが落ち着きます。ただし、アロマに敏感な人やアレルギーがある人は使用に注意しましょう。また、寝る前にカフェインの入っていないハーブティーを飲むと、体の中から温まり、緊張がゆるんでリラックスできます。
生活リズムを整えるのが基本
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる習慣をつけることで、体内時計が整い、自然に眠れるようになります。平日は早起きしているのに、休日はお昼まで寝てしまう…という生活を続けていると、週明けがつらく感じやすくなります。できるだけ毎日同じ時間に起きるようにして、朝は太陽の光をしっかり浴びるようにしましょう。体がしっかり目覚めて、その日のリズムがスムーズになります。
おわりに
良い睡眠をとることは、集中力や体力を保ち、毎日を元気に過ごすためにとても大切です。部屋の環境を整えたり、寝る前の習慣を変えたりするだけでも、睡眠の質は大きく変わります。できることから少しずつ始めて、自分に合った快眠スタイルを見つけていきましょう。
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